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BIO  

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AWARD

 

2009 3rd Place “Open Print Show” Federation Gallery (Vancouver ,Canada)

2005 Honorable Mention

               “International Mini Print Competition in Rosario” (Rosario,Argentina)

2004 Honorable Mention 

                 “Biennial International Miniature Print Exhibition”   (Vancouver,Canada)

1998 Special Prize “Artex Contemporary Art Show”  (Osaka, Japan)

 

 

Mariko Ando was born and raised in Osaka and Nara Japan.

 

Over 30 years experience as a freelance illustrator. (including work as an illustrator for a magazine publishing company for seven years) 

 

In 1999 moved from Japan to Vancouver, Canada. 

 

 a member of Malaspina Printmakers Society /Studio(Granville Is. Vancouver, B.C.) since 2002

 

Mariko had her solo exhibition at JAPAN, AUSTRALIA,CANADA,

Group show at JAPAN,UK,USA,CANADA,ARGENTINE,ITALY

 

 

“I love pen and ink drawings. Intaglio printmaking is very similar, but you’re able to create many more interesting details that you couldn’t draw by pen. I’ve always been attracted to the more “raw” feel of prints created by traditional techniques. There’s a conversation between beautiful paper and the ink and the etched plate.

 

 

 Ando happy to working on "Bunny" recently.

 

 

"Mariko's Prints, on the other hand, have a storybook character about them. Animals take on the personalities of humans; there is sometimes an Alice in Wonderland distortion of scale; and inanimate objects have traits of living creatures. But, as we all know from our experience with childhood fairytales, storybooks can be rife with monsters, malevolent tricksters or jealous stepsisters that threaten the well being of the innocent. There seems to be such a story behind many of Mariko's finely wrought images."

 

(written by Catherine Stewart - Printmaker)

 

 

 

 

Interview & Article

Past Exhibitions

Books & Publications

Published illustrations

2021 "Peggy's Impossible Tale" Chapter Book for Young readers. Text by Award winner Roy Miki and Slavia Miki - Tradewind Books Publisher

WON 'Chocolate Lily Book Award 2023

2018  "The Princess Dolls" Chapter Book for Young readers,
Text by Ellen Schwartz -Tradewinds Books Publisher

WON 'Vine Awards for Canadian Jewish Literature 2019

2010(water color)"The Elves And the Shoemaker" Children’s Book​

-ECC ESL School (Japan)

 

2009 (etching print) “Two Lovers On A Bench” the hand bound book and Broadside “Mad Tea Party” with hand letter press &binding studio Heavenly Monkey publisher. (Vancouver)

 

2006,2007- (water colour) Children Book“a Crash of Rhinos, a Party of Jays”, ”Cheetah Cubs and Beetle Grubs” Text by Diane Swanson - Canadian publisher Annick Press.
(Vancouver)

 

 

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安藤真理子 BIO / Japanese

カナダ・バンクーバー在住 版画家

 

大阪と奈良で育つ。

夙川学院短期大学・イラストレーション&ビジュアル・デザイン課卒業。

大阪を拠点にフリーランス・イラストレーターとして活動。

1999年 カナダ・バンクーバーへカナダ人と結婚同時に移住。

ペン画やアクリル、水彩、と模索しながら渡加後、改めて銅版画(エッチング)に魅せられる。近年ではバンクーバーを拠点に北米はトロント、サンフランシスコ、シアトル、その他オーストラリアなどで個展、展覧会を開催。

 

:賞歴:

 

2009 三等賞 “Open Print Show” Federation Gallery (Vancouver ,Canada)

2005 奨励賞 “International Mini Print Competition in Rosario” (Rosario,Argentina)

2004 奨励賞 “Biennial International Miniature Print Exhibition” (Vancouver,Canada)

1998 特別賞 “Artex Contemporary Art Show”  (Osaka, Japan)

 

 

:出版物:

 

2010 "The Elves And the Shoemaker"

(アクリル&水彩画による挿絵・子供絵本)   -ECC ESL School (Japan)

 

2009   “Two Lovers On A Bench” the hand bound book

(銅版画による挿絵)and Broadside “Mad Tea Party” with hand letter press &binding studio Heavenly Monkey publisher.  (完売)

 

2006−2007  “a Crash of Rhinos, a Party of Jays”, ”Cheetah Cubs and Beetle Grubs”

Text by Diane Swanson - Canadian publisher Annick Press.     

(アクリル&水彩画による挿絵・子供絵本)

 

 

現在のようにインターネットもSNSもさかんでなかった渡加後、

孤独としばし戦いつつバンクーバーの版画工房マラスピナ版画工房を現地のアーティストとシェアし少しずつ人脈も増えて行く。

 

技術が大きく影響する銅版画では時に苛立ちすら覚え、

なかなか思うように作品はまとまらず、自信すらなかったが知り合った写真家Yukiko Onley氏に

肩押しされOnley氏のギャラリーVisual Space Galleryにて個展を開催。

その前にもカフェで展示をしたがギャラリーでの個展はそれが初であった。

 

銅版画に関しては先述したようにまず自分のイメージ通り、銅板に線を腐食させ紙に刷り納得する、

ということには時間がかかった。

 

少しの油断が版をダメにする、少しの湿度変化でも調子が狂う、紙との相性で大差が生じる。

 

学生時代(大昔である・笑)に中馬教授に受けた授業の記憶も定かではなく

特に誰かに教授を受けるでもなく日本から持って帰った版画の書籍を頼りにあとはただただ実験の積み重ね。頭の知識だけではどうにもならず、実際やってみないと得る事はなかった。

 

ほぼ執念である。(笑)

 

ただ幸運だったのはマラスピナ版画工房のアーティストたちとはお互いに技術や情報を交換できる場であったこと。

皆、おしまずにそれぞれの技術を伝授してくれたり一緒になって問題解決を思案しあった、素晴らしい場所であった。

 

特に現在バンクーバー唯一の芸大エミリー・カーで版画講師を務める峰岸紳介氏が当時工房で

スタジオ・テクニシャン(スタジオの設備を管理する職)についていたことは大変な幸運であった。

薬品のことや時に理解困難なプロセスも彼から日本語で聞けたからである。

(私の英語力は小学生以下です。笑)

 

そうしてかろうじて版をコントロールできるようになりほぼイメージ通りの版画が刷れるようになったのは、ごく最近かもしれない。

本音を言うと恥ずかしいくらい、まだまだである。。。

 

 

工房でよく芸大生に会う事があって「エッチング、苦手〜!」という人が多い。

授業でちょこっとやったくらいでは無理もない。

探求する時間がないだろうし、私が学生だった時も版画家でもあった厳しい教授からひたすら銅板を

磨かされたつらい記憶しかない、という同級生が多い。(笑)

 

手は汚れるし、めんどうくさいことばかりで時間もかかって、

だけどプレス機をまわして紙をめくって思う通り刷れた時のあの快感はそれら全てを吹き飛ばすのである。

 

そして私はその版を作る工程は少し彫刻にも似ていて好きだし、黙々とエディション(限定枚数)を

擦り上げる作業は無心になれて、メディテーションのような時間で好きである。

 

工房に入った時に匂うインクの匂いもたまらなく好きだ。

 

それでも銅版画の世界は実に奥深く、ほんの一片しか触っていないように思える。

 

 

 イメージに関してはよくお客様から“アリスの世界ですね”というお言葉をいただく。

一番有名なアリスのイメージ、ルイス・キャロルの初版本の挿絵を描いた

ジョン・テニエル氏の描いたアリスのことである。

当然若い時から大変影響を受けた彼の挿絵の世界。そう言われるともちろん光栄である。

 

(余談だがテニエル氏はほぼ全世界の人から“アリスの絵の人”と呼ばれ実際彼の名前を知る人に出会ったのは過去一人か二人である。人によってはルイス・キャロルが描いたと思っている人もいる。そして私はさらに“アリスの絵みたいな版画を作る人”と記憶されているのかもしれない。いたしかない。

そう言われても悲嘆することもないし少しでも覚えていただいているだけでありがたいことだ。)

 

恐くなり過ぎず、可愛くなりすぎない、奇妙な世界(ウィムジカル)が

昔から大好きなのである。

若い頃はもっと残酷な絵を平気で描いていた。

なぜだろう、大人になるにつれ描けないし描きたくなくなっていくものである。

 

大人には誰しも大人になりきれないファンタジーな感覚が潜んでいて

忘れかけているところをチョンとつつきたい。

 

 

特にここ近年で思うことは

もう耳を防ぎたくなるような恐ろしい争い、災害の連発、

そうでなくても人は日常の中にも小さな悲しみ苦しみを抱えている。

事の大小は問題ではない。

 

そんな中、私の作品とすれ違って一瞬でも全てを忘れてクスッと笑ってもらえたら素敵だと思う。

 

アーティストだから作品で世界にメッセージを送る、そんな大それたことではなく、、、

いや、そういうこともできたら素晴らしいのかもしれない、

この課題はまだまだ勉強中であるのでここでは書かない。

 

 

 

 なぜ銅版画なのか?を言うなれば

銅板の薬品による腐食によって刻まれた線というのは他の画材で直接描くのとはまったく違う味わいのようなものが得られるという魅力。

時に予期せぬ仕上がり、それも面白い。

版画家の間ではそれをハッピー・アクシデントと言う。(北米では)

 

特に私は“土の中から発掘された“ような効果を意識している。

それにはエッチングがとても適している。

 

そして複製できる利点。

一点もののようにもし売れてしまったらさようなら、ということはない。

最低一枚は手元に所持していられる。

おそらく同様に思う作家は多いと思うが作品は我が子のようなものだ。

 

それから印刷技術がめまぐるしい進化を遂げている昨今、

相反して大昔の印刷技術を行うという、どこかひねくれた私の性分が

そうさせているのかもしれない。

しかしながらすべて手作業で重いプレス機を手で回し一枚一枚時間をかけて刷られたものの美しさは尊い。

 

紙に刷られたインクの匂い、盛り上がり、機会があれば間近で感じていただきたいものだ。

 

エッチングによって刻まれた銅板の上の絵、線、

版そのものが愛おしくてたまらない。

 

 

 

学生時代の恩師中馬教授が言った言葉、

 

“版の存在を大切に”

 

これはずーっと私の中に刻まれている。

 

 

 

今後の制作について思うことは、もう少しまとまりのある世界を出していけたらと思う。

まだふわふわしている感じ。

 

手製本なども作っていきたい。

 

そしてもっと世界中で展覧会をしたい。

 

一緒に行けたらいいけど無理でも版画が私を世界に連れて行ってくれる。

一緒に旅ができる。。。

 

 

a Happy Printmaker is here….

 

 

そして忘れはいけないこと、

貧しい時にも私にアーティストとして生きる道を応援してくれて、今も私を誇りに思って

サポートしてくれる優しい夫に感謝。

 

才能あるなしに限らずアートが大好きなのに環境に恵まれず活動できない人がいるとしたら

私にとってはそれは生きる屍である。

 

 

a Fortunate Artist is here….

 

Thank you.

 

 

Mariko Ando    Oct.2016

 

 

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